2016年12月24日 (土)

2016振り返り(松本の思い出)

漆黒の城、松本城です。白亜の城を築かせた徳川家康とは対照的、黒いお城には豊臣秀吉の趣向が反映されているのだとか。太平の世と異なり、黒は戦う城、乱世を象徴するものなんですね。

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さて、いつものことですが旅の計画は突然で、宿がとれたのも数日前だったような…。松本城からほど近い「ホテル花月」のラスト1室を慌ててとりました。

リニューアルされたばかりのクラシカルな雰囲気、明治20年創業の歴史あるホテルです。松本の民藝家具がセンスよく並び、和洋折衷!?アンティーク好きにはたまらない趣です。部屋の窓からは松本城も見えて、バタバタ旅行にしては大当たり。

松本では食の出会いもありました。
長野へ来たらお蕎麦食べなくちゃってことで、とうじ蕎麦で有名な「みよ田」と、大行列必至の「野麦」へ。並んだ甲斐があり、どちらも美味しい。みよ田では馬刺しもいただいて、馬刺しを食べる文化があるのは熊本だけだと思っていたのでびっくり!馬刺しデビューの息子も美味しいと頬張ってました。

また、朝食にはどうしても行きたかった喫茶店へと赴き…

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30年くらいタイムスリップ〜! 「珈琲まるも」です。

池波正太郎さんが通ったお店らしく、今は観光客にも人気なのだとか。8時半頃に訪れると、すでに多くのテーブルが埋まってました。こちらも松本民芸家具の設え、新聞が置いてあって流れる音楽はクラシック、奥のカウンターからは常連客らしき会話が聞こえ、なんだか昭和。いいわぁ。

切り込みの入ったバタートーストはふわっふわの絶品だし、これを幸せと言わずしてなんと表現したらよいのやら…。中2息子も大絶賛、わが家ではしばらくこのバタートーストを真似た朝食が続いたくらいです。
まるもと花月は歩いてすぐですが寄り道しながらホテルへ戻り、のんびりと松本城へ出かけました。

が、その松本城が凄い人!
さすがの国宝、GWはとんでもない行列でした。中に入ってもギュウギュウ詰め、急勾配の階段もあったりして、ちょっとしたアスレチック気分を味わいましたよ。若いうちじゃないと上まで登れないかもしれません。


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その後、松本城の裏手に建つ日本最古の小学校(旧開智小学校)も見学し、明治からの教育の歴史に触れてきました。昔の教室を再現した空間には木製の机や椅子が並び、資料展示室にはカタカナだらけの教科書から、戦時中の墨塗り教科書、そしてひらがなオンリーの教科書と、今では考えられない教材がズラリ。これらが活用されていた時代からまだ100年も経っていないなんて…信じられない現実です。ここは小中学生の子どもも興味深く楽しめる施設なんじゃないかなぁ。

城下町として集客力のある松本は、川沿いの縄手通りや、白黒の土蔵造りが目立つ中町通りなど観光客で大賑わい。漆器の専門店や雑貨屋さんなど、覗かずにはいられないお店がいくつもありました。

少し歩いて、
三谷龍二さんの「10cm」
LABORATORIO(ラボラトリオ)
お城巡りのついでにしては楽しすぎるお買い物観光。
文化的でおしゃれな印象も残す松本です。

とんでもなく忙しい中学生がいるとなかなか旅行できないけれど、たまには出かけたいなぁ。遠い記憶引き出しながらこんなの書いてたら、そんな思いにも駆られます。昨年12月から約1年、それなりに熱中していた仕事が終わったことも、気持ちを旅に向かわせるのかもしれないなぁ…。気分スッキリ新たな一年を迎えられますように。

さ、クリスマスだ。

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2016年12月23日 (金)

2016振り返り(長野上田の旅)

なんてこと!ここを開かないうちに1年も経ってしまった…。
久しぶりに見るとますます「字がちっさ」と思っちゃうのは老眼が進んだせいか…ブログの引越しも考えたけど、そろそろ閉めようかなぁと迷いながらの継続なので、とりあえず今年の総括。

中2になった息子は教科書通りの反抗期を迎え、返事が短すぎるという思春期特有のめんどくさい男になりました。いろいろ忙しいのはわかるのだけど、ちょっとでも時間が空くとスマホ(息子のはiPod touchだけど)いじって、なんだかなぁ…。人として退化しちゃったんじゃないかと不安になったりもするレベル。しかし本人は、どんどん知識増やして一人前のつもりです。

後から振り返れば、こんな中2もまだまだ可愛いかったと思えるのでしょうか。ちょっと注意しただけで「黙れ」とか言われると、微塵もかわいいとは思えませんが、これも親の通る道。しんどいねぇ。
ただまぁ救いは、性格的な根っこの部分は変わらないということ。よく言えば穏やかで優しい、悪く言えば…いかんいかん親の欲が溢れ出しそう(;´д`)


さ、息子の話はそのくらいにして。
今年はGWに長野へ出かけました。大河ドラマ「真田丸」の影響です。上田城跡地へ行こう!という思いつきから、上田〜松本を訪ねてきました。

真田昌幸の上田城は、徳川の大軍を2度に渡り撃退した難攻不落の城。さぞかし立派な…と想像しがちですが天守閣はありません。本丸跡はありますが、当時もそこに天守閣があったのかどうか、いまだ判っていないそうです。お堀や土塁、櫓のみが残り、四季折々の自然を楽しめる風情ある公園でした。

園内に新設されていた大河ドラマ館へも入場。コーナーを曲がった瞬間、ドラマのオープニングにでてくる鉄砲狭間(さま)があり、「おぉっ!」と声をあげる息子。まだまだ入り口、通路の塀ごとき興奮していては先に進めないぜと思いながら衣装や小道具もじっくり堪能しました。そして最後はVR(バーチャル・リアリティ)の体験コーナーで、真田のお屋敷を体感。いやー、ゴーグルつけた自分が人からどう見えてるかなんてどーでもいいくらいキョロキョロしちゃった。VR、凄いわ。

ドラマ館を出て櫓にも上り、公園をくまなく散策したら、上田の街歩きです。事前リサーチによる目的地は「ルヴァン」。参勤交代の通り道でもあった旧北国街道・柳町にあります。200〜300mですが、江戸時代からの古い町家が残されている貴重な通り、こだわりの本屋に酒屋など、気になるお店に立ち寄りながら歩きました。


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ルヴァンは東京・富ヶ谷(代々木八幡)にある有名パン屋さん。レトロな雰囲気の上田店も素敵でした。(写真)私たちは2階の座敷席で遅めのランチ。それにしてもさすがの人気店、1階のパン屋さんは常にお客さんでいっぱいでしたよ。

のんびりしすぎて時は夕刻、ホテルは松本城近くを予約していたので急いで松本へ。マイカー旅行なので移動はラクです。ナビがいまいち当てにならないないのはツラかったけど(;´д`)

ふぅー、今年を総括するつもりがすっかり旅日記だわ。続きはまた…。

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2015年12月 1日 (火)

とにかくうちに帰ります

こんな帯が付いてちゃ買わずにいられなかった!


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津村記久子さんの「とにかくうちに帰ります」


冬は湯船に浸かりながら本を読むのがほぼ日課。
一つのエピソードごと完結してるこの小説は「今日はここまで」って自制がきいて有り難い。だけどつい次の頁に目を走らせちゃったら、もーダメ。ゆでダコ覚悟の小話集です。
ハラハラするわけじゃないし何が起こるわけでもないんだけど、どーでもいいような話の続きが気になる( ̄▽ ̄)


前半は鳥飼早智子さんの主観で語られる「職場の作法」。
転職して1年の鳥飼さんが、同じ職場で働く人たちの仕事ぶりや人となりを紹介していきます。ただそれだけなのに、じわじわと可笑しい。
私がもしもそこに居たら笑いごとじゃないかもしれないけど、そこに居るのは鳥飼さんだから、ただの傍観者(ってか読者)は気楽なもんです。他人事。

例えば、鳥飼さんがとても大事にしているペリカーノジュニアという万年筆の話。万年筆と言っても子供用で、1500円くらいで買えるカジュアルなものなのだけど。それがある日なくなって、鳥飼さんは「後ろの席の間宮さんが怪しい」と確信してる。だけど、定年間近の気のいいおじさんである間宮さんに、そんなこと尋ねるなんて、できない。鳥飼さんは、間宮さんの“何でもポイポイ入れちゃう引き出し”があることを知っているので開けたくてたまらないのだけど、勝手に人さまの机周りをゴゾゴゾするわけにはいかないよね。さぁ困った!

あはは、くだらない。
冷静になればなるほど、どーでもいい。
だけど日常って案外そんなものだなぁと共感するんです。
大事件より小さなアクシデントの連続で、誰だって鳥飼さんのように少し傷ついたり少しだけ喜んだりしながら、日々を過ごしてるよなぁって。だから、わかる!わかる!と、わかっちゃう自分も、可笑しいんです。


後半は、タイトルにもなっている「とにかくうちに帰ります」。
これはもうタイトルそのまんま。まるで台風のような荒天の中、埋立洲にある会社(や塾)から、とある4人がそれぞれ自宅を目指すお話です。
悪天候は、とかくドラマが生まれやすい。交通機関が止まったり、道路が川だったりして家路を阻まれるから。親切にされたり親切にしたりする機会も増えて、知らない人と話す確率も高まります。(自分比ですが)

いつもはバスで移動する距離を、歩かなきゃならなくなった男女4人。(うち小学5年の男児1人)
人気のない薄暗い道中を、1人きりだったら耐えられないくらいの過酷な雨風が襲うんです。傘をさしても全身ずぶ濡れになるような土砂降りで、靴の中はグジュグジュ気持ち悪いし、身体はどんどん冷えてくるし、お腹も空いちゃう。リアルな心理描写は、これまた誰にでも経験あるからものすごく共感できるし、同じことが私にもあった気さえしてきます。

家に帰りたい4人が、嵐の中ただひたすら歩くだけ(ときどき会話)のこんな話が、じわーんと暖かい気持ちにさせてくれるのだから、やっぱりちょっと可笑しいんですよね。


泣けたりしないし、吹き出すほど笑えるわけでもないのだけど、ちょっとした隙間時間に読むにはもってこいな1冊だなぁと思ったので記録。


あ、それと特筆すべきことが!
この本を読むと、万年筆ペリカーノジュニアが無性に欲しくなるし、ファン・カルロス・モリーナというアルゼンチンの成績イマイチなフィギュアスケーターの演技を見てみたくなるし、森進一に似すぎているらしいフランツ・フェルディナンドというバンドのボーカルの顔も見たくなるという、副産物のようなちっこい欲が生まれます。


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わたし、買ったし(笑)
大事にしなきゃ。

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2015年11月 9日 (月)

トックリラン

「リビングにシンボルになるような木を置こう!」
春に引越しをしてから、ずっと考えていたことでした。
やっと落ち着いたってことでしょうか。
ここ数ヶ月、休日はあちこち植物屋さん巡りをしてました。

しかし、なかなか決まらないんですよねぇ。
大きさ、枝ぶり、種類、育てやすさ、、、
考えれば考えるほど、わが家の1本に出会えない。
たくさん出回る春頃まではお預けかなぁと思っているところ。


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キッチン用に、トックリランと苔玉だけ連れ帰りました。
トックリランは足しげく通ったSOLSO FARM にて。
耐寒性があり、乾燥気味に育てれば冬も越せるとのこと。
これまで何度も植物をダメにしてきた私には、「簡単」こそがプレッシャーですが、がんばろー (・_・;)

ちょっとオシャレな植物園といった趣のある SOLSO FARM。
土日しか営業していませんが、行けば不思議といろいろなエネルギーをもらえるお気に入りの場所です♪ちなみに苔玉も、同系列のお店にて。


江戸川区のワールドガーデンも、着いた瞬間からワクワクしました。
見たことのない植物があったり、メジャーなものでも枝ぶりが個性的だったり、それでいて洗練された佇まい。「これいいね」と近づいたら soldout のタグ付き!がーん。そういうものに出会ってしまうとなかなか次に頭切り替えられないんですよねぇ。


植物を扱うお店が集まっていると聞いては石神井や新小岩まで車を走らせましたが、こればかりはタイミング。
案外、忘れた頃に出会うかもしれないなー。

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2015年10月31日 (土)

日本のいちばん長い日

夏に観た映画です。

Pos
(C)2015「日本のいちばん長い日」製作委員会


私には過去の歴史でしかない日本の戦争ですが。
今年の夏はこれまで以上に深く考えさせられました。
戦後70年の節目を迎え、メディアが多岐にわたり毎日のように取り上げていたからかもしれません。ちょうど安保法案の議論もあって、嫌でも戦争を身近に感じた気がします。


番組で印象に残ったのは、NHK「歴史秘話ヒストリア」。
「もうひとつの終戦〜日本を愛した外交官グルーの闘い」と、
「天皇のそばにいた男 鈴木貫太郎 太平洋戦争最後の首相」

グルーと鈴木貫太郎はもちろん、2人を通して昭和天皇の人物像まで見えてきたりして、興味深い内容でした。
映画「日本のいちばん長い日」を観に行こう!
そう思ったきっかけです。


さて、この映画。
決して難しくはありませんが、私には軍事用語など分からない台詞もありました。けれど置いていかれることなく、スピードにのって一気に結末へ。あやふやな場面はいつの間にか理解できてました。

そんな私です。「歴史秘話ヒストリア」が、いい予習でした。
鈴木貫太郎の生涯を知ることができたから。
映画では、昭和天皇に懇願され、戦争終結のための総理大臣を引き受けるあたりから始まります。海軍時代や天皇に仕えた侍従長時代、二・二六事件では襲撃を受け「どうか、とどめだけは」と妻による命乞いで一命を取り留めたことなど。総理就任以前、彼が送ってきた数奇な半生を想像できたことは、何気ない心の機微を察するのに役立ちました。
さらに貫太郎氏の妻は、昭和天皇(幼少期)の養育係をしていた“陛下にとって母のような存在”であったエピソードなど。映画の本筋とは関係ありませんが、昭和天皇と鈴木貫太郎の信頼関係を理解する上で有用だった気がします。


スクリーンに戦争の惨状が映し出されることはなく、そこにあったのは、降伏か抗戦かと論じる官僚たちの姿。
帰る家があり、整えられた服があり、食卓に座る。
その間、戦地では多くの若者が命を落とし、本土は焼け野原、人々は生きるか死ぬかの恐怖にさらされていたわけで。それを思うと「なにを悠長なことを!」と憤る思いでした。

しかしあの頃は、軍部の強権がやりたい放題だった時代です。
誰にも止められないその暴走体質は、国内の政府にとっても厄介ごとで、戦争の終結がいかに難しいことだったかは窺い知れるところ。昭和天皇と鈴木貫太郎首相、そして阿南陸軍大臣が、それぞれの立場で尽力され、ようやく辿り着いた終戦であったという真相には、救われた思いもありました。


後半は、終戦を告げる玉音放送の裏で起きたクーデターが中心。
降伏に納得できなかった若い陸軍将校たちが、放送を阻止しようと企んだ未遂の事件が描かれます。今を生きる者からすれば信じられない彼らの行動。それは戦争に翻弄された青年たちの、行き場のない足掻きにも思えます。虚しさが押しよせるばかり。


世の中も、人々も、全てがどうかしていたあの時代です。
けれど「どうかしている」と客観視できるのは、過去だから。
出演者の生々しい演技が、自分がもしもその時代に生きていたら何を想っただろうと、そんなことも考えさせてくれました。
見応えのある日本の歴史映画です。


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2015年10月23日 (金)

ショート・ターム

感動はどんどん上書きされて、もう何を観たのかタイトルさえ思い出せない。記憶にある“よかったもの”、いくつか残せたら…。


「ショート・ターム」


期待を裏切らない感動作。
登場人物に、作り手の愛を感じた映画でした。

タイトルは、少年少女を擁護する施設の名称。
観るにはそれなりの覚悟が必要だと思ってました。
問題を抱えた子供たちの施設とあらば、大人に傷つけられたこと想像がつきます。私の中で、「衝撃」や「怒り」のジャンルに属する映画です。だとしたら、大人たちの汚行にただただ後味の悪さが残り、忘れられない作品になるかも…懸念がありました。

でもこれは違った!
忌々しい出来事は、まるでその映像化を避けるように歌や絵で(別の手法で)。だから最後まで目を覆うことなく観ていられたし、大人に対する“怒り”より、子供たちに対する慈愛が勝り、あたたかい気持ちにさせてくれたのです。


施設のスタッフである若い女性グレイスが、誰にも手が付けられなくなった少女を任され、信頼関係を築いてゆく過程が主に描かれます。一方で、グレイス自身の問題解決も同時進行。
共にスタッフとして働く恋人のメイソンや、子供たちの中では最年長のマーカス、彼らの優しさが世のなか捨てたもんじゃないと援護するような形でこの物語を支えます。

時折クスッと笑えるセリフや演出。
そして、なんと言ってもラストのエピソード。
「世界中の映画賞を総なめ」しただけの、未来ある映画でした。


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観たあと幸福感に包まれたなぁというもの。
今年、いつ観たか忘れちゃったけど他にも。

「6才のボクが、大人になるまで」
「はじまりのうた」

・・・ っと、まだまだあった気がするけど。
どーなっとるんだ、あたしのメモリーはι(´Д`υ)

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2015年10月 7日 (水)

Goodbye Spain

すっかり現実に戻り、毎朝お弁当を作る日々。
夢からさめて、筆は一向に進みません、、、が、書こ。


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往路は、羽田発のエアフランスでした。
フランスのシャルルドゴール空港で、スペイン(ビルバオ空港)行きへ乗り継ぎ、ビルバオ〜サンセバスチャン間は現地の送迎車(仕事スタッフ)。1時間くらいかなぁ、海外の高速ってほんっとコワい。時速150キロのメーターを見たときは生きた心地がしませんでした。後部座席も含め全席シートベルト着用が鉄則、日本から行くとつい忘れちゃうけど。滞在中いちばんの恐怖はこの道中だったかも( ̄▽ ̄)


ま、それほどサンセバスチャンが安心だったとも言えますが。
街はキレイだし治安もいい、高級リゾート地特有の余裕でしょうか、身の危険を感じるようなことは一度もありませんでした(もちろん用心はしてたけど)

現地の人は温厚で、親切。
バルのおじさんも夫の仕事先で出会った若い子たちも、人当たりが良く、気が利く人が多いなぁという印象。どこであろうが、誠実な仕事ぶりには感動します。


Fruits


地下にあるスーパーマーケットや、軒先に果物や野菜を並べている小さなストア。庶民的なお店、品のいい高級ストア、オーガニック系、主婦なのでこういう旅先はマストです♪

レジでの挨拶「 Hola!」が 、ただそれだけなのに本当に気持ちいい。日本の都会では、お客さん黙って会計すますだけだもんね。日本語の「いらっしゃいませ」は、もはや店側が一方的に放つ事務的な挨拶になってしまったような気がするなぁ。


宿泊したホテル(アストリア7)からバル街へは徒歩20分ほどかかりましたが、飲み食いばかりしている身体にはちょうどいい運動でした。プラタナスの並木道から子供たちで賑わう公園が見えてきたら、気分で道を選べます。気持ちのいい川沿いか、品のいいお店が建ち並ぶ市街地か。

私はこのカテドラルのある市街地を通ることが多かったかな。


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昼も夜も、神聖な気持ちにさせてくれる佇まい。
(教会は街のところどころにあります)


ここから先、旧市街地へ向けてはウィンドショッピング。
スペインの靴 カンペールの路面店やセレクトショップ、日本でも見慣れたZARA(地下にはスーパーマーケット)、本屋、そして疲れたらカフェで休憩。あちこち立ち寄りながら、バル街へ到着です。


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↑こちらはバル街にあるサンタマリア教会。地図を広げたら、ここを中心にお目当てのバルがどこにあるか、位置を確認してました。


息子を日本に残しての渡航です。仕事が終わればすぐさま帰国しなければなりません。3泊5日の限られた時間の中で、目的をバル巡りに絞ったことは正解でした。
最終日には星付きレストランでのスペシャルディナーまで用意され(仕事の席で緊張はしましたが)、至福のひととき。もはや誰に何をどう感謝してよいのやら。
美食の街をお腹いっぱい堪能できた旅なのでした。


留守番を買ってでた中1息子は「オレはオレで旅に出る」と鹿児島(私の実家)へのひとり旅。ひとりでチェックインして荷物預けて飛行機に乗るなんて!初体験です。強がってたけどドキドキしたはず。

鹿児島ではフォレストアドベンチャー維新ふるさと館知覧の特攻平和会館など県内あちこち連れて行ってもらったようで、こちらも充実の旅。「ひとりで路面電車に乗って西郷隆盛像も見に行った」と達成感でいっぱいです。

普段、親に叱られてばかりの息子なだけに、、、
鹿児島は天国だったでしょうねぇ( ̄ー ̄)ニヤリ


最後に、私たちの復路はビルバオ→オランダ アムステルダム/スキポール空港乗換え(KLM)→成田。スペインへ行ったのに入国はフランス、出国はオランダ。いったい何処へ行ったんだ!?と言いたくなりますが、それがEU。スペインへの直行便は、現在のところないようです。いつか息子にも訪れて欲しい、スペインはサンセバスチャンの記録でした。

これにて終了。

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2015年10月 4日 (日)

情熱のシーラ

サンセバスチャンを訪れたのは、夫に仕事があったから。
私は同伴者として帯同することになったのでした。

最初にそのお話をいただいたとき、スペイン???
サッカー選手はよく知ってるけど、あとはサグラダファミリア行ってみたいなぁ〜くらいで、テレビの旅番組でしか見たことのない、よく知らない国でした。
ダメだこりゃ、スペインについて調べなきゃ(´д`;)


と、ちょうどその頃。
NHKでスペインの連続ドラマ「情熱のシーラ」が始まったのです。
スペインのドラマなんて観たことありません。映画ですらタイトルを即答できない。俳優にはどんな人がいる?これまた思いつかず。録画決定です。


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©ATRESMEDIA

これが正解!
私の中のスペイン愛が、大きく膨らむきっかけとなりました。

ストーリーは、1930年代スペインの内戦から第二次世界大戦へと移りゆく時代、お針子をしている普通の女の子が恋に落ちて駆け落ちし、生きるため、誰かを助けるため、ただ平和な世の中を願ううちにあれよあれよとスパイになってしまうロマンス・ミステリー。

政治家にイギリス派とドイツ派が混在していた内戦下から、勝利したフランコによる独裁政権がどんどんとナチスドイツ寄りになってゆくオドロオドロしい展開。史実に沿っているので、あれれ、スペインは枢軸国じゃなかったよね?と思わず検索かけちゃいました。

堅苦しい歴史ドラマではないのですが、当時の状況がわかっていると、より理解度が深まる内容です。ガイド本も出てますが、番組HPにある豆コラムにも、歴史的背景や実在した登場人物についての解説があり、読めばいっそうドラマを楽しめると思います。

そんなわけでどっぷりハマった情熱のシーラ。
今夜はもう最終回。寂しすぎるぅ〜o(;△;)o

回を追うごとイケメン化してゆくマーカスにもさよならです。
イギリス人の役だけど、スペインの俳優 Peter Vives ♡


さて、シーラを観たお陰でいろんなことがわかって来ました。

ドイツと仲良くしながらも大戦に参加しなかった当時のスペイン。元首フランコによる独裁政権は、亡くなるまで約30年も続きます。私が訪ねたバスク地方には独自の文化があり、バスク語もありますが、フランコ時代はその言語を使用することが禁じられていました。今まさに独立か!?とニュースになっているカタルーニャ州も同様です。何十年にも渡り、独立されては困ると抑圧されてきた2つの州です。

バルサファンなので、裕福なカタルーニャ人にプライドがあることはわかっていたし、クラシコ(vs レアルマドリード)の熱気について、サッカーだけではない政治的な要因があることにも気づいてました。いや、何度も耳にしたことがあったはずです。聞き流していたんだね。

ピカソのゲルニカだって、ここ!?そういうこと!?と、ゲルニカがバスクにある“場所”であることを知ってハッとしました。レプリカでしたが、以前「ゲルニカ」を見た時の衝撃は忘れていないので。

何も知らない、学んだはずなのに何も身に付いていない私。
そんな自分にがっかりしながらも、散乱している点と点がひとつの回路で繋がってゆく喜びに興奮状態。無知ゆえの今さらな感動(´д`;)

サンセバスチャンの食文化についても読みあさり、スペインへの期待は高まるばかりの出発前でした。(まだ熱は冷めてませんよー)

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2015年10月 1日 (木)

続・バル巡り

Hola !
目が合うだけで、微笑んで挨拶するのがスペイン流。オラ!
スーパーでもエレベータでも、いつでもどこでも誰とでも。
私も「Hola!」と「Gracias(ありがとう)」だけは口をついて出るようになりました。いい風習だなぁ、気持ちいい!

で、そのオラ!が最も元気よく飛び交っていたのがバル。


老舗の有名店「BERGARA」にも行きました。

Bergara


旧市街地のバル街ではなく、川を渡ったグロス地区にあります。
ここは、何をチョイスしても美味しい万能バルなのだとか。できれば数品いただきたいところ、が!お腹に余裕がありません。写真の Txalupa だけ頂いて、エスプレッソで一服しました。
チャルパは、舟形のタルトにソースで和えた海老とキノコを入れて、表面をパリパリの衣で覆ったもの。小さなサイズがちょうどいい、濃厚な風味です。


そして5軒目は「GANDARIAS JATETXEA」

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甲乙つけがたいけど、私のイチバンはここ。
短い滞在期間中に唯一リピートした賑やかなバルです。
最初に食べたのは、生ハムとマッシュルームの巨大ピンチョ。
うわぁ〜、衝撃!香ばしく程よい弾力があって旨味ぎっしり。

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さらに再び訪れたとき衝撃を受けたのもキノコでした。
いくつか食べて締めにシシトウの素揚げをオーダーしたら、今日はもう品切れって言われて、代わりにお勧めされたのが高級きのこのソテー。(正直、料理がくるまでどんなものを勧められたのかイマイチ理解できていなかったのだけど)これが絶品!

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シンプル。きのこをスライスして、ガーリックとオリーブオイルで炒めただけかもしれない。添えられたフランスパンと塩が相性抜群で、満腹なのに別腹登場の美味しさでした。
実はこれ、別のお店 GANBARA で食べる予定だったもの。混雑していて断念した一品だったのです。巡り巡って最後の最後に出会えるなんてラッキ〜。

いろんなバルの美味しかった数々を思い返しながら…

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「ラ・クエンタ、 ポル・ファポール」
この旅で覚えたスペイン語。意味は、精算お願いします  ̄▽ ̄


ふぅ〜、バルについてはこれにて完了。
記憶が鮮明なうちに記録したい。

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2015年9月27日 (日)

バル街へ

サンセバスチャンは美食の街。
小さな街にミシュランの3つ星や星付きレストランがいくつも存在する、世界で最も星密度の高いところだそうです。
また、旧市街地に軒を並べるバルのカウンターには、美味しそうなピンチョスやタパスが並び、味のレベルが高いと言われています。


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バル街はご覧の通りの大賑わい!

事前にいくつか目星をつけて足を踏み入れましたが、迷う迷う。同じような通りばかりだから。
持参した、手製のガイドブックはボロボロになりました。

今回、旅の情報はほとんどネット上で収集。
高城剛 氏の著書「人口18万の街がなぜ美食世界一になれたのか」は読みましたが、それ以外のガイドブックは見当たらなかったのです。それ故に旅行された皆さん、ブログなどでバスク地方の歴史から飛行機の乗り継ぎ方まで幅広く丁寧に紹介してくださっています。お陰で随分と助かりました。

食べたい!を絞ったせいか、ハズレなしの完璧なバル巡りができたかな〜♪(そもそもこの街にハズレはないのかもしれませんが)

地元の人は、一つのバルにとどまらずお酒1杯と1〜2品食べたら次の店へと移るそうです。旅行者も次から次へと渡り歩いてました。もちろん私も!


客が店の外まで溢れていた「ZERUKO」ではウニと塩タラを。

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トロトロのスープ状になったウニはスプーンですくって。
塩ダラは炙った後に、ソース付きのパンに乗せていただきます。
なんと表現したらよいのやら。
一つの料理が、この小さな世界に凝縮されているような、一つで十分な満足感。ワインも美味しい〜。


そしてこちらも大人気「GOIZ ARGI」では海老(ガンバ)を。

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このバル街を訪れた殆どの人が大絶賛する海老の串焼きです。
いやぁ〜、評判通り。
プリッとした海老の食感と辛みソースとフランスパンのバランス、絶妙です。思わず「もう一本」と言いたくなる一品でした。こちらは地酒のチャコリと一緒に。


3つ星レストランのシェフが推薦しているらしい「GANBARA」

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す、すごい人!
呆然と店の入口に立っていたら前の人からお皿がまわってきて「チャングロ頼んだ人は誰?」って(たぶんそう言ってた)私はNOと答えたけど、今度は私がそれを回さなきゃ。ひぇー、頭まっ白。とりあえず「チャングロー」と外に向かって声掛けました。路上で「あぁそれボクの!」って手を上げる青年がいて、お皿は人の手から人の手に。グラシアス!身動きできない混雑ぶりにお客さんたちと笑いあったひととき♪

で、そのチャングロを私たちもオーダーしました。
写真のカニタルトがそれ。このお店の名物です。
頼んだらオーブンで焼いてくれて、アツアツをいただきます。
スペインのノンアルコールワイン「Mosto」も最高〜!


食べた順番はバラバラですが、バルの記録はまだ続きます。
次は、私の中の NO.1バルを。

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